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インフルエンザ後の頭痛の原因や対処法

      2016/12/26

インフルエンザに罹患すると、
高熱や咳、鼻水以外にも、関節の痛みなど、
様々な症状を引き起こします。

インフルエンザウイルスは、
主にくしゃみや咳などを介した飛沫感染によって感染します。


空気中に浮遊しているウイルスを吸い込むと、
ウイルス表面にあるヘマグルニチンが
喉の上皮細胞にあるシアル酸と結合し、
細胞膜の中へと侵入します。


 
細胞膜に入り込んだウイルスは酸性化し、
pH5.5程度で融合、細胞の中へと入り込みます。


以降は増殖を繰り返すことで、
体内のインフルエンザウイルスは24時間で爆発的に増加します。


 
ウイルス侵入時の体内では防御システムが働き、
プロスタグランジンが大量分泌されます。

プロスタグランジンは血管を拡張することで
血液の循環を良くすると同時に、
サイトカインの分泌量を安定させるほか、
発熱により免疫細胞を活発にしウイルスの増殖を防ぎます。


 
しかし、血管を拡張するため、
関節痛や頭痛など体中に痛みを生じる原因にもなります。


抗インフルエンザ薬の処方や、
もしくは時間が経過すると共に
体内のインフルエンザウイルスは徐々に減少し、
熱が下がると同時に体の痛みも消えていきますが、
解熱後も2、3日程度は体内に
インフルエンザウイルスが存在しているため、
インフルエンザ後も頭痛が残る場合があります。

 
通常は数日で治まり体力も回復しますが、
インフルエンザ後の頭痛がなかなか治らない場合は、
他の病気を疑う必要があります。

 
インフルエンザ後の頭痛の原因として
考えられる病気の一つが細菌性髄膜炎です。


髄膜炎は、ウイルス感染によって髄液が炎症を起こすもので、
免疫力が低下した時に罹患しやすくなります。

インフルエンザ後に発熱や嘔吐のほか、
首が痛いといった症状がある場合には、
細菌性髄膜炎が原因となっている可能性もあるため注意が必要です。

肩こりを原因とすることも考えられます。


 
インフルエンザ罹患中は高熱が出るため、
多くの場合は長時間にわたって横になることが多くなります。

このため、体全体の血行が悪くなることで肩こりが発生し、
頭痛が現れることもあります。

 
肩こりが原因の場合は数日で良くなることが多いため、
特に心配する必要はありません。

痛みが酷い場合は、患部を冷やすことで軽減するほか、
病院で鎮痛剤を処方してもらうことも可能です。



 
鎮痛剤を処方してもらう場合は、
インフルエンザに感染していることを明言する必要があります。


患部を冷やす時は、
体を冷やし過ぎると熱が上がる要因にもなるため、
冷やし過ぎないよう注意します。

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 - インフルエンザ

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