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アトピーが引き起こす赤みの原因と治し方とは?

      2017/01/07

アトピー性皮膚炎は、食物アレルギーや花粉症、
気管支喘息などのアレルギー疾患を合併することがあるため、
アレルギー性の疾患と考えられています。


ただ原因となるアレルゲンは特定されていないのが現状です。


 
アトピー性皮膚炎は、
皮膚の上層部にできるかゆみを伴う慢性的な炎症のことで、
かゆみのあるじゅくじゅくとした赤みのある発疹が、
皮膚の表面にできるのが特徴です。


発疹ができる部分は、手や上腕部、肘や膝の内側などで、
強烈なかゆみのため、体をかきむしりさらにかゆくなるという
悪循環を引き起こし、症状を悪化させてしまいます。


 
さらに、かきむしったことで、できた皮膚の傷口から、
細菌が体に侵入すると、感染症を引き起こすこともあります。


特に腕のアトピーは、もっとも目立つといっていい=箇所で、
腕自体が負担からすれたり傷つきやすい部位です。

無意識に腕をかいてしまう人も多く、
そのため、炎症が悪化して赤みのある発疹ができるという
悪循環を繰り返してしまいます。


 
アトピー性皮膚炎になるはっきりとした原因は
まだ解明されていませんが、いろいろな要因が
重なり合って発症すると考えられています。

そのため、治すには、原因を見極めて、
症状にあった治療を行うことが大切です。


体の内部的要因には、皮膚のバリア機能の低下と
免疫システムの過剰反応の2つがあります。

皮膚のバリア機能の低下は、皮膚表面の保湿成分が足りないと、
角質が乾燥して皮膚のバリア機能にほころびが生じます。


 
バリアに隙間があると、異物が入りやすくなります。

免疫システムの過剰反応は、
体内に異物が入ってきたときにやっつける免疫が、
過剰に作用するため、害がないものにも抗体を作るアレルギーです。


 
皮膚炎が起こると、皮膚から神経を成長させる
物質が分泌されるため、かゆみを強く感じると考えられています。

このかゆみを引き起こす物質として、ヒスタミンがあります。

かゆみを感じる神経には、ヒスタミンと結合する受容体があり、
ヒスタミンが受容体と結合することでかゆみを感じます。

皮膚のバリア機能が弱くなると、
外部からの刺激を受けやすくなり、かゆみが増すと考えられます。


 
また心理的なストレスや寝不足も、
ホルモンバランスを不安定にさせてアレルギー反応が出やすくなります。

そのほかにも、花粉やダニ、ハウスダストなどの
刺激を与えるものと接触することで、症状を悪化させることもあります。

 
体質は遺伝的なものもありますが、身の回りの環境によって、
症状が悪化することもあるので、医師と相談しながら、
自分の要因を探して、できるだけ悪化を防ぎ、
早期に治すことを心がけるようにしましょう。


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 - アレルギー

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