アスパラガスを食べた後に尿が臭くなる理由
2017/01/08
アスパラガスを食べた後にトイレに行くと、
尿の臭いがいつもより強くなると感じている人がいます。
尿には元々臭いがありますが、
アスパラガスを食べた後は際立ちます。
臭いの原因はアスパラガスを
消化するために分解されてできる化学物質です。
その化学物質は長い間メタンチオールとされました。
メタンチオールは主成分が硫黄で水素と炭素を含むので、
腐ったキャベツのような臭いがします。
しかし最近になってカリフォルニア大学が行った研究ですが、
メタンチオールではなくS‐メチルチオプロピオン酸と
S‐メチルチオアクリル酸だと分かりました。
これらは主成分は同じ硫黄ですが、カルボン酸を含んでいます。
専門的な分析によって結論付けられましたが、
これらの成分は揮発性が高いため、
メタンチオールが臭いの原因と考える学者も多いです。
どちらの成分でもアスパラガスを食べた後は
確かに尿の臭いが違うことは認められています。
かつては一部の遺伝子を持つ人だけに
臭いが付くとも考えられていましたが、それは違うと分かっています。
正しくは一部の人だけが
臭いを嗅ぎ分けることが可能であるということです。
イスラエルで行った実験では人口の22%が臭いを判別できます。
アスパラガスを食べて15分後から臭いは影響し始めるので、
誰でも自分は嗅ぎ分けられるか調べることができます。
現在の人々は科学技術が向上したことで、
原因をある程度特定することができます。
しかし歴史上には既に多くの人がこの現象に気づいていました。
イギリスのメンズクラブの立札には、
アスパラガスが多く食べられる時期は帽子掛けでの
立ち小便を禁止するといった文言が書かれています。
また1781年にはベンジャミン・フランクリンが
ブリュッセル王立アカデミーに宛てた手紙で、
「アスパラガスを数本食べただけで尿から変な臭いがします」と伝えています。
昔から人々は謎の現象に悩まされていましたが、
現在は多くの研究者によって謎では無くなっています。
アスパラガス自体に不快な臭いはありません。
料理に混ぜても美味しく食べることができます。
野菜の中ではタンパク質が豊富で、
アミノ酸のアスパラギン酸によって疲労回復効果があります。
アスパラギン酸カリウムは旨味成分であり、
糖質の代謝を促進するので、栄養ドリンクにも配合されることがあります。
ミネラルも多く含み、
赤血球を増やすコバルトの作用で貧血も予防できます。
尿を気にしないでたくさん食べると良いです。
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